棍棒外交
カリブ海で棍棒を持ったセオドア=ローズヴェルトの風刺画(トーマス・ナスト画/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

棍棒外交


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棍棒外交 Big-Stick Policy( A.D.1901〜A.D.1909)

軍事力を背景とした合衆国のカリブ海政策。格言「棍棒を手に、話は穏やかに」をよく引用した、セオドア=ローズヴェルトの強引な帝国主義外交を称した。

棍棒外交

軍事力を背景とした合衆国のカリブ海政策。格言「棍棒を手に、話は穏やかに」をよく引用した、セオドア=ローズヴェルトの強引な帝国主義外交を称した。

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帝国主義とアジアの民族運動

帝国主義と列強の展開

アメリカ合衆国
太平洋の分割(20世紀初め)
太平洋の分割(20世紀初め)©世界の歴史まっぷ

カリブ海政策:20世紀初頭、合衆国がカリブ海と中米地域における覇権を目指した帝国主義政策。19世紀末のアメリカ=スペイン戦争で顕著となり、大統領セオドア=ローズヴェルトのとき軍事介入と金融支配が明確化した。 参考 世界史用語集

マッキンリーの暗殺で副大統領から昇格したセオドア=ローズヴェルト Theodore Roosevelt (任1901〜09)はさらに明確に帝国主義政策を推し進めた。カリブ海地域には、政治・財政不安が生じたときには軍隊を派遣して積極的に国際警察の役割を果たした(「棍棒外交」)。1903年にはコロンビアからパナマを独立させ、パナマ運河建設の権利を獲得した。他方、モロッコ問題ではアルヘシラス会議を主催してドイツの動きを牽制し、日露戦争ではポーツマス講和を斡旋した。

帝国主義時代のヨーロッパ諸国 アメリカ

アメリカ国内アメリカ国外
1869最初の大陸横断鉄道完成1867ロシアよりアラスカ買収
1879エディソン、電灯発明1889第1回パン=アメリカ会議
1882ロックフェラーのスタンダード石油会社 → 石油トラスト形成1898アメリカ=スペイン戦争(米西戦争)
1886アメリカ労働総同盟(AFL)フィリピン、プエルトリコ獲得
1890シャーマン反トラスト法キューバ保護国化(プラット条項)
フロンティアの消滅宣言ハワイ併合
1897マッキンリー大統領就任(〜1901)1899門戸開放宣言(国務長官ジョン=ヘイ
1901セオドア=ローズヴェルト大統領就任(〜09)「棍棒外交」によるカリブ海政策
革新主義 → トラスト規制
モルガンのUSスティール → 鉄鋼トラスト形成1903パナマ独立 → 運河の工事権・租借権獲得
1905世界産業労働者同盟(IWW)1904
パナマ運河建設開始
1905日露戦争の講話を仲介 → ポーツマス条約成立
1909タフト大統領就任(〜13)ドル外交
1911スタンダード石油会社に解散命令1910メキシコ革命(〜17)
1913ウィルソン大統領就任(〜21)宣教師外交
「新しい自由」
1914反トラスト法1914パナマ運河完成
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