法隆寺金堂 法隆寺
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法隆寺金堂


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法隆寺金堂 B.C.593〜A.D.709
法隆寺の本尊を安置する殿堂。聖徳太子のために造られた法隆寺金堂釈迦三尊像飛鳥時代)、その左右には太子の父である用明天皇のために造られた金銅薬師如来座像(飛鳥時代)、母である穴穂部間人皇后のために造られた金銅阿弥陀如来座像(鎌倉時代)、それを守護するように樟で造られたわが国最古の四天王像(白鳳時代)が、邪鬼の背に静かに立っているほか、ほか木造吉祥天立像・毘沙門天立像(平安時代)の諸像が安置されている。天井には、天人と鳳凰が飛び交う西域色豊かな天蓋が吊され、周囲の壁面には、世界的に有名な壁画(昭和24年焼損、現在は再現壁画がはめ込まれている)が描かれている。

法隆寺金堂

国宝・重要文化財データ

聖徳太子創立の伽藍が天智九年(六七〇)に焼失したあと、寺地を西北方に移して建立されたのが現在の西院伽藍である。中門・廻廊に囲まれたなかに、東に南面する金堂、西に五重塔が並んで建つ。
金堂は、二重基壇上に建ち、ふくらみのある丸柱を立て、上に皿斗付の大斗をのせ、柱筋は肘木に雲斗をのせて通肘木を重ねる。軒先に出る雲斗雲肘木は流麗な曲線状の独特のもので、金堂では渦文を彫る。尾垂木先の雲肘木で出桁をうけ、軒は一軒で、反りのない角垂木を平行に配する。
初重内部の柱も側柱と同じ高さで、上に三斗を組む。内部は土間で母屋に折上組入天井、周囲の庇は組入天井を張り、母屋一杯に土築の仏壇を構え、本尊釈迦三尊像以下を安置する。壁の内側には阿弥陀浄土などの壁画を画き、内陣小壁に飛天、天井板には蓮華文を画く。
二重も雲斗雲肘木で屋根は勾配の強い入母屋造とし、大棟には本来鴟尾がのっていた。周囲に卍崩しの高欄をめぐらし、高欄の地覆を三斗と人字形割束でうける。裳階はやや遅れて取りつけられたもので、土台上に角柱を立て板屋根とする。
世界最古の木造建造物で、全体の均衡もきわめてよい名建築である。

  • 名称: 法隆寺金堂ほうりゅうじこんどう
  • 員数: 1棟
  • 種別: 近世以前/寺院
  • 時代: 飛鳥時代
  • 西暦: 593-709
  • 構造及び形式等: 桁行五間、梁間四間、二重、初重もこし付、入母屋造、本瓦葺、もこし板葺
  • 国宝・重文区分: 国宝
  • 重文指定年月日: 1897.12.28(明治30.12.28)
  • 国宝指定年月日: 1951.06.09(昭和26.06.09)
  • 所在都道府県: 奈良県
  • 所在地: 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
  • 所有者名: 法隆寺

参考 国指定文化財等データベース

法隆寺金堂に安置されている国宝・重要文化財

法隆寺金堂釈迦三尊像(国宝) 飛鳥時代
銅造薬師如来坐像(金堂安置)(国宝) 飛鳥時代
阿弥陀三尊像(重要文化財) 飛鳥時代
四天王立像(国宝) 白鳳時代
毘沙門天・吉祥天立像(国宝) 平安時代

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