ウェストミンスター宮殿
中世には王の住居、議会場として使用された。1285年イギリス発の議会である模範議会を開催。1640年に召集された議会はピューリタン革命の発端となり、現在でも下院の独立を表すため国王の下院議会への立ち入りは禁止されている。1834年の火災で大部分を焼失、約30年をかけてゴシック・リバイバル様式で再建され、今日にいたるまで国会議事堂として使用されている。世界遺産「ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット教会」に登録。
ウェストミンスター宮殿
イギリス王室の歴史を物語る建築物群
ノルマン征服(ノルマン・コンクエスト)によってイングランドにノルマン人が流入する前の11世紀中ごろ、エドワード懺悔王がこの地にウェストミンスター宮殿とウェストミンスター・アビー(修道院)を建てた。
ウェストミンスター宮殿
ウェストミンスター宮殿は、中世には王の住居であると同時に、議会場としても使用された。1285年にはイギリス発の議会である模範議会が開催された。1640年に召集された議会はピューリタン革命の発端となり、現在でも下院の独立を表すため国王の下院議会への立ち入りは禁止されている。1834年の火災で大部分を焼失した宮殿は、約30年をかけてゴシック・リバイバル様式で再建され、19世紀のイギリスやフランスで流行したこの建築様式の先駆けとなった。今日にいたるまで国会議事堂として使用されている宮殿の北側に付属する時計台は、「ビッグ・ベン」の愛称で呼ばれロンドンのシンボルとなっている。2012年にはエリザベス2世の在位60周年を記念して「エリザベス・タワー」と改称された。
参考