出エジプト (Exodus) 紀元前1230年頃
エジプト新王国第19王朝ラメセス2世の時代、ヘブライ人がモーセに率いられエジプトを脱出したこと。途上シナイ山で十戒を授かり、カナーン(パレスチナ)に導いた。途中エジプト軍に追いつかれそうになったモーセが、海をわってヘブライ人を救った『旧約聖書』の話が有名。
出エジプト
前13世紀ヘブライ人がモーセに率いられエジプトを脱出したこと。途中エジプト軍に追いつかれそうになったモーセが、海をわってヘブライ人を救った『旧約聖書』の話が有名である。
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「出エジプト」とモーセの十戒
エジプトで奴隷状態となった60万人のヘブライ人たちをモーセが率いて脱走させた事件は、『旧約聖書』にある重要なエピソードだが、エジプト側に記録がないことから少数者による脱出であったと考える学者もいる。前13世紀後半に「約束の地」(カナーン)に向かった彼らの前に海、後方からはラメス2世(ラメセス2世)の軍がせまったときに奇跡がおこった。モーセが杖で海を開いてヘブライ人たちは対岸に渡り、エジプト軍が壊滅する場面である。右の図は映画「十戒」(1956年、米国)におけるシーン。
やがてシナイ山にのぼったモーセは、神から「十戒」を授かる。
「1 わたしのほかに神があってはならない。 2 主の名をみだりに唱えてはならない。 3 主の日を聖としなさい。 4 父母を敬え。 5 殺してはならない。 6 姦淫してはならない。 7 盗みをしてははならない。 8 隣人への偽証はいけない。 9 隣人の妻を欲してはならない。 10 隣人の財産を欲してはならない。」
モーセはその後40年放浪しながら人々を導き、ヨルダン側の手前で死んだ。