細川頼之 ほそかわよりゆき( A.D.1329〜A.D.1392)
足利幕府の基礎を確立した管領。南北朝から室町初期の武将。足利尊氏のもとで功をあげ、4か国を領して細川氏の権勢を築く。2代将軍義詮の遺命で管領となり、幼少の将軍義満を補佐。以後12年間在任して足利政権の基礎を築くが、康暦の政変こうりゃくのせいへんで失脚。四国に下るも、のちに復権し細川管領家の地歩を固めた。
細川頼之
足利幕府の基礎を確立した管領
南北朝から室町初期の武将。足利尊氏のもとで功をあげ、4か国を領して細川氏の権勢を築く。2代将軍義詮の遺命で管領となり、幼少の将軍義満を補佐。以後12年間在任して足利政権の基礎を築くが、康暦の政変で失脚。四国に下るも、のちに復権し細川管領家の地歩を固めた。
参考 ビジュアル版 日本史1000人 上巻 -古代国家の誕生から秀吉の天下統一まで
武家社会の成長
室町文化
南北朝文化
軍事物語
軍記物語では、南北朝の動乱の全体像を描こうとした『太平記』がつくられた。これは、後醍醐天皇の討幕計画から鎌倉幕府の減亡、建武の新政から南北朝の対立を経て、管領細川頼之(1329~92)が幼少の足利義満を補佐するために讃岐から上京するまでの約50年間を描いた壮大な物語である。現在知られている『太平記』のかたちができあがったのはほぼ1370年代とみられるが、作者については法勝寺の恵鎮上人(円観1281〜1356)とその事業を引き継いだとみられる小島法師ら、複数の僧侶の関与が考えられている。。『平家物語』が琵琶法師によって語られたのに対し、『太平記』は講釈というかたちで人々の間に広まり、後世まで大きな影響を与えた。
参考