カール12世(スウェーデン王)(
A.D.1682〜A.D.1718)
プファルツ朝第3代スウェーデン王(在位1697年4月5日 – 1718年11月30日)。治世のほとんどを異国の戦場で過ごした北方の雄。北方戦争で戦ったピョートル1世の好敵手。
カール12世(スウェーデン王)
古代の英雄に憧れた少年王
父王の早すぎる死、および摂政と議会の内紛から、わずか15歳にして親政を開始。古代マケドニアのアレクサンドロス大王を理想像とする快活な少年であった。当時のスウェーデンはヨーロッパでも指折りの強力な陸海の常備軍を有し、バルト海の南岸にも広大な領土を抱えていた。ゆえに敵も多く、1699年にロシア、ザクセン、デンマークによる北方同盟が締結されると、カール12世はこれとの戦争を受けて立ち、かくして21年間も続く北方戦争が開始された。序盤は優勢のうちに戦いを進めたが、中盤からは劣勢に立たされ、結局、バルト海南岸の領土をすべて失うことになった。
ピョートル1世の好敵手
15歳で即位したスウェーデン王。ピョートル1世の攻撃に対して、自ら軍を率い勇猛に戦った。ロシア同盟国を討ち破り、反撃に出たが、遠征中に狙撃されて没した。