北イスラエル王国(サマリア王国)
分裂後のイスラエル王国。ダヴィデ王がユダ族出身であったため、イスラエル王国ではこの支族がもっとも勢力をもった。これに反感を抱く他の支族が結束して樹立したのが北イスラエル王国で、首都のサマリアにちなんで「サマリア王国」と呼ばれることもある。ユダ王国は、イェルサレムを首都にユダ族が中心となって形成した王国で、ダヴィデ王家がひきつづき君臨した。
北イスラエル王国
オリエントと地中海世界
古代オリエント世界
ヘブライ人とユダヤ教
イスラエル王国とユダ王国
ダヴィデ王がユダ族出身であったため、イスラエル王国ではこの支族がもっとも勢力をもった。これに反感を抱く他の支族が結束して樹立したのが北イスラエル王国で、首都のサマリアにちなんで「サマリア王国」と呼ばれることもある。
ユダ王国は、イェルサレムを首都にユダ族が中心となって形成した王国で、ダヴィデ王家がひきつづき君臨した。
アッシリアは多くのイスラエル人を北シリアやアッシリア本国へ強制移住させたあとに、よその住民をイスラエルに移した。新移住者は残っていたヘブライ人とやがて混血し、本来のヘブライ人とは異質の宗教・文化をもつサマリア人と呼ばれる民族になった。それに対しユダ族を中心とする人々は、バビロン捕囚中も帰国後も、民族的伝統を失わなかった。ここからその後のヘブライ人を「ユダヤ人」、宗教を「ユダヤ教」と呼ぶ習わしがおこった。