連合国 (協商国) The Entente Powers(The Allies)
連合国 共同宣言に署名した国。第一次世界大戦のおける連合国 (協商国) は、中央同盟国を相手に戦い、第二次世界大戦における連合国 は、枢軸国を相手に戦った。
連合国 (協商国)
第一次世界大戦で同盟国とたたかった国々。イギリス・フランス・ロシアを中心に、セルビア・モンテネグロ・日本。1915年にイタリア、16年にルーマニア・ポルトガル、17年にアメリカ合州国・中国・ギリシアなどが加わり合計27カ国。
連合国 一覧(第一次世界大戦)
第一次世界大戦前夜、ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟に対して、フランス・ロシア・イギリスが露仏同盟・英仏協商・英露協商を相互に結んで三国協商として対抗したのが始まりである。
1914年、第一次世界大戦が勃発すると、日本も日英同盟によりイギリスから参戦を要請され、協商側の連合国 に加わる。イタリアは1915年、未回収のイタリアの返還がロンドン密約で約束されると連合国 に転じた。
また、これらの国々と軍事同盟を結んでいなかったアメリカ合衆国は、中立国としてふるまう一方、連合国 寄りの対外政策を取り、物資の調達などによって連合国 を支援するにとどまった。しかしルシタニア号事件による世論の変化により、1917年に連合国 として参戦した。一方、ロシアはロシア革命により政権が交代し、1917年には単独でドイツと講和し(ブレスト・リトフスク条約)、連合国 から離脱した。
主要国
- イギリス
- フランス
- ロシア(1917年まで)
- 日本
- イタリア(1915年5月23日から)
- アメリカ合衆国(1917年4月6日から)
その他の連合国
- セルビア(大戦当初からの戦争当事国)
- ベルギー
- モンテネグロ
- 中華民国
- ルーマニア(1916年から)
- ポルトガル(1916年から)
- ギリシャ(1917年から)
- ブラジル
- タイ
- アルバニア
- リベリア
- キューバ
ノルウェーは中立国として参戦しなかったが、大戦初期のアメリカ同様、親連合国 的政策を取り、「中立の連合国 」といわれた。ルクセンブルクはベルギー同様ドイツ軍の侵攻を受けたが、宣戦布告は行わず、中立国であった
参戦順の連合国 一覧(第二次世界大戦)
1939年
ポーランド侵攻
- ポーランド(9月1日)(1939年10月6日に全土が占領され、以降はポーランド亡命政府が抗戦継続)
- イギリス連邦(9月3日)
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フランス(9月3日)(1940年6月22日、ヴィシー政権がドイツ・イタリアと休戦して離脱)
- フランス領植民地
- フランス領モロッコ
- ネパール(9月4日)
- 英領ニューファンドランド(9月4日)
- 南アフリカ連邦(9月6日)
- カナダ(9月10日)
- チェコスロバキア亡命政府(10月2日)
1940年
北欧侵攻
- デンマーク(4月9日のみ)(1940年4月9日~1945年ドイツの占領下)
- ノルウェー(4月9日)(1940年~1945年、本土はドイツの占領下となり、ノルウェー亡命政府が抗戦継続)
フランス・ベネルクス侵攻
- ルクセンブルグ(5月10日)(1940年4月10日に本土が占領され、以降はルクセンブルグ亡命政府が抗戦継続)
- オランダ(5月10日)(1940年5月15日に本土が占領され、以降はオランダ亡命政府が抗戦継続)
- オランダ領植民地
- オランダ領東インド
- ベルギー(5月10日)(1940年5月28日に本土が占領され、国王が降伏。以降はベルギー亡命政府が抗戦継続)
- ベルギー領コンゴ
- 自由フランス(1940年-)
ギリシャ・イタリア戦争
- ギリシャ(10月28日)(1940年4月23日に軍がイタリア王国に降伏。以降はギリシャ亡命政府等(ギリシャ内戦)が抗戦継続)
1941年
ユーゴスラビア侵攻
- ユーゴスラビア王国(4月6日)(1941年4月17日に全土占領。以降ユーゴスラビア王国亡命政府等が抗戦継続)
ソビエト連邦侵攻
- ソビエト社会主義共和国連邦(6月22日)
- トゥヴァ人民共和国(6月25日)(1944年10月11日にソ連と合邦)
- モンゴル人民共和国(8月9日)
日本軍の攻撃開始
- パナマ(12月7日)
- アメリカ合衆国(12月8日)
- コスタリカ(12月8日)
- ドミニカ共和国(12月8日)
- エルサルバドル(12月8日)
- ハイチ(12月8日)
- ホンジュラス(12月8日)
- ニカラグア(12月8日)
- 中華民国(12月9日)
- フィリピン独立準備政府(12月9日)
- グアテマラ(12月9日)
- キューバ(12月9日)
1942年
- メキシコ(5月22日)
- ブラジル(8月22日)
- エチオピア(12月14日)
1943年
- イラク(1月17日)(1941年3月31日~5月30日はイギリス・イラク戦争でイギリスと戦闘)
- ボリビア(4月7日)
- コロンビア(7月26日)
- イラン(9月9日)(1941年からイギリス軍・ソ連軍の軍事介入を受ける。イラン進駐 (1941年))
- ユーゴスラビア民主連邦(12月4日)(テヘラン会談によって承認されたパルチザン政権)
1944年
- リベリア(1月27日)
- ペルー(2月12日)
- サンマリノ(9月21日)
- アルバニア臨時政府(10月26日)
1945年
- エクアドル(2月2日)
- パラグアイ(2月7日)
- ウルグアイ(2月15日)
- ベネズエラ(2月15日)
- トルコ(2月23日)
- エジプト(2月27日)
- シリア(2月27日)(フランス植民地。1942年以降自由フランス統治。1944年に独立宣言。)
- レバノン(3月1日)
- サウジアラビア(3月1日)
- アルゼンチン(3月27日)
- チリ(4月11日)
枢軸国側に宣戦したが、連合国 とは認められていない国
- ブルガリア王国– ユーゴスラビア侵攻等では枢軸国側として活動。ソ連の侵攻を受けた1944年9月9日に対独宣戦布告したが、連合国 には加えられなかった。
- ルーマニア王国– 独ソ戦で枢軸国として活動。ソ連の侵攻を受けた1944年8月24日に連合国 に降伏。翌日対独宣戦布告したが、連合国 には加えられなかった(ルーマニア革命 (1944年))。
- フィンランド– 1944年9月19日にソビエト連邦と休戦。駐フィンランドドイツ軍と交戦した(ラップランド戦争)が、連合国 には加えられなかった。
- イタリア王国– 1942年9月8日に連合国 に降伏。10月13日にドイツに宣戦布告したが、連合国 には加えられなかった。
- 大韓民国臨時政府– 1941年12月9日に日本に対して宣戦布告したが、亡命政府として承認されず、戦後に解体された。
対日勝戦の署名国と代表者
第二次世界大戦における日本との戦争に関して、ミズーリ号での降伏文書調印の際に署名した国と代表者は、以下の通りである。
- 連合国 軍最高司令官 – ダグラス・マッカーサー
- アメリカ合衆国 – チェスター・ニミッツ
- 中華民国 – 徐永昌
- 連合王国(イギリス) – ブルース・フレーザー
- ソヴィエト社会主義共和国連邦 – クズマ・エヌ・ディレヴィヤンコ
- オーストラリア連邦 – ティー・ユー・ブレーミー
- カナダ – エル・コスグレーブ
- フランス国 – フィリップ・ルクレール
- オランダ国 – シェルフ・ヘルフリッヒ
- ニュージーランド – レオナルド・イシット
以上dictionary.sensagent.comより引用