瀋陽故宮 (盛京皇宮)
瀋陽故宮は、1625年、後金(清王朝の前身)のヌルハチによって建設され、続くホンタイジまで皇居として用いられたのち、清の北京遷都後は王族の離宮として使われた。遊牧民族の住居パオに由来する八角系の建物や儀式用の柱など、女真族の宗教・文化が色濃い点が評価され、2004年に世界遺産「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮群」に追加登録された。北京の故宮(紫禁城)同様、瀋陽の故宮も、中国の貴重な文物を収める博物館となっている(瀋陽故宮博物院)。
瀋陽故宮
概要
遼寧省に残る瀋陽の故宮と呼ばれる小規模な宮殿は、1625年、後金(清王朝の前身)のヌルハチによって建設され、続くホンタイジまで皇居として用いられたのち、清の北京遷都後は王族の離宮として使われた。遊牧民族の住居パオに由来する八角系の建物や儀式用の柱など、女真族の宗教・文化が色濃い点が評価され、2004年に世界遺産に追加登録された。北京の故宮(紫禁城)同様、瀋陽の故宮も、中国の貴重な文物を収める博物館となっている。
パオ:遊牧民の移動式家屋である円筒状テント。中国語では「包」、モンゴル語では「ゲル」。