エドワード4世(イングランド王)
A.D.1442〜A.D.1483
イングランド王国ヨーク朝初代国王。薔薇戦争の第一次内乱に勝利したことにより、ランカスター家のヘンリー6世(イングランド王)を廃位して、ヨーク朝を開いた。リチャード・ネヴィル(第16代ウォリック伯)の反乱(第二次内乱)により一時期ヘンリー6世の復位を許すが、反撃に成功して王位を取り戻した。だが若くして急死したため、弟リチャード3世による簒奪を許し、テューダー朝がヨーク朝を倒す結果を招いた。
エドワード4世(イングランド王)
概略
エドワード4世として即位したエドワードだが、その統治の初期はサマセット公の息子ヘンリー・ボーフォートらランカスター派の残党による反乱の鎮圧に費やされた。それが落ち着いた頃に、エドワードの妃問題を契機として、エドワードを国王に押し上げたウォリック伯リチャード・ネヴィルまで離反した。ウォリック伯はマーガレット・オブ・アンジュー(前国王ヘンリー6世の王妃)、クラレンス公ジョージ(エドワード4世の弟でウォリック伯の娘婿)と手を結んで1470年に前国王ヘンリー6世の復位に成功したが、翌1471年にはエドワード4世が復位してヘンリー6世はロンドン塔で殺された。
子女
エドワード4世は王妃エリザベス・ウッドヴィルとの間に10人の子をもうけ、そのうち7人が成長している。1483年、リチャード3世が王位に就くために議会によってこれらの子たちは庶子と宣告された。
- ヘンリー7世王妃(1466年2月11日 – 1503年2月11日)
- メアリー・オブ・ヨーク (1467年8月11日 – 1482年5月23日)
- セシリー・オブ・ヨーク(1469年3月20日 – 1507年8月24日)ジョン・ウェルズと結婚、後にトマス・クマエと再婚
- エドワード5世(イングランド王)(1470年11月4日 – 1483年?)
- マーガレット・オブ・ヨーク(1472年4月10日 – 1472年12月11日)
- リチャード・オブ・シュルーズベリー(ヨーク公)(1473年8月17日 – 1483年?)
- サリ女伯アン・オブ・ヨーク(1475年11月2日 – 1511年11月23日)トマス・ハワード(第3代ノーフォーク公)と結婚
- ベッドフォード公ジョージ・プランタジネット(1477年3月 – 1479年3月)
- キャサリン・オブ・ヨーク(1479年8月14日 – 1527年11月15日)デボン伯ウィリアム・コートニーと結婚
- ブリジット・オブ・ヨーク(1480年11月10日 – 1517年)修道女
エドワード4世が登場する作品
ホロウ・クラウン/嘆きの王冠
DVD
DVDは現在英語版のみですが、Huluで日本語対応版を観ることができます。